駄文置き場のブログ 2nd season

□ 短編 □

短編 「俺のペット」 by aoi 様







俺は猫を飼っている。
真っ黒い毛並でビロードのような手触りのツンデレな猫だ。


俺が仕事で忙しくて構ってやれなくても、気にしないのかソファに座らずにラグの上でゴロゴロしている。
何をしているのかと気になってチラッと見ると視線が合う。
ククク……
なんだ、あいつも俺が気になるんだな。

───こうなったら俺と猫の我慢比べだ。

“俺はお前の事なんか気にしてませ~ん”
とばかりにパソコンのキーボードを叩き、書類に目を通す。

あいつを見たいけど我慢、我慢。

ピカピカに磨き上げられたガラスをそっと見れば、そこには寂しそうに俺をチラチラと見つめている姿が映っている。
その姿に心がちくりと痛むけれども、ここは心を鬼にして自分から近寄って来るのを待つ事にした。

カタカタカタカタ……
俺がキーボードを叩く小さな音だけが聞こえる部屋。
チラリとガラスに視線をやると……

いない!?
どこに行ったんだ。

焦ってキョロキョロ探すと、いつの間にか俺のすぐ後ろで俺をジッと見つめている。
大きな瞳がうるうるしていて“寂しい”と訴えかけてくる様で……
もう俺の我慢も限界に近い。

そんな俺を試しているのか?
いきなり俺の横に転がって身体を丸めて擦り寄ってきた。
どくんっ
胸の奥で心臓が跳ね、体温が上がり、手を伸ばし優しく撫で擦る。
そうしたら俺の手に幸せそうに、すりすりと頬を寄せてきた。
濡れた様な瞳が上目遣いに俺を見上げ視線が合った。
ぶちんっ
ぎりぎりと張っていた我慢の糸が切れた音がした。

小さな薄赤い舌がちらちらと口から覗く。
俺は覆い被さると、その舌に吸い付き、貪っていった。




俺の可愛い黒猫ちゃん。
きっと俺は一生こいつに勝てない。

ちゅっ

満足そうに眠るほっぺに唇を落とし、抱き締めながら眠りについた。

fin


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Date:2016/06/29
Comment:5

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2016/06/29 【】  # 

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2016/07/01 【】  # 

* みかん様

黒猫ちゃんの名前は、つくしでも、総二郎でも、司でも……
お好きな名前で呼んで下さいね~
なんたって黒い猫ですからね♪
もちろん自分の名前でも構いません!
飼い主の【俺】も好きなキャラをどうぞ♡
2016/07/05 【 aoi】 URL #2wx3c3Xs [編集] 

* asu様

黒猫ちゃん
可愛いでしょ?
誰と誰にします?
2016/07/05 【 aoi】 URL #2wx3c3Xs [編集] 

* さとぴょん様

色っぽいですか?
イヤン♡
黒猫自体がセクシーですからね~
さて、さとぴょん様は飼い主とペットを誰にします?
2016/07/05 【 aoi】 URL #2wx3c3Xs [編集] 

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