Welcome to my blog

駄文置き場のブログ 2nd season

Article page

Velvet underworld (2017 類Birthday記念)

Category - 思いつき企画
V_Underworld.png


Happy Birthday Rui ♪


ギリギリ、鍵付きの内容じゃないかな…? 
と、思いますので、このままUP致します。
甘さは皆無です! ご注意下さい!!







類がドアを開けると錆びた蝶番が音をたてる。
今にも崩れ落ちそうな、小さな教会。
人目を惹く華やかなステンドグラスも華美な燭台もない。
類の目の前にあるのは、柔らかく微笑む聖母マリア。
近付き、一番前の席に座る。

仕事の前、類は必ずここに来ていた。
神に祈る訳ではない。
只の習慣。それだけだ。
なのに何かあるたび、必ずここに来てしまうのは、ここが類の原点だからがろうか?


類には7歳より前の記憶がない。
気付いたときにはここにいた。
そこから、すべてが始まっている。
何故、子供がひとりでそこにいたか、過去がどうだとかは今更どうでもいい。
ましてや親兄弟のことなど。
けれどここは…ここだけは何故か心が落ち着く。

俯き加減に眼を閉じる。
静かな、静かな室内。
汚れきったこの世界で、ここだけが唯一無二の澄んだ場所。
そんな場所などこの世にないとと判っているのに、ふとした瞬間、もしかしたらあるのかもしれないと思ってしまう。

どのくらいそうしていたのだろうか。

「…随分、熱心なお祈りですね。
…何かお困りでしょうか…?」
類のものではない、涼やかな声が響く。
驚き振り返ると、開けっ放しにしていたドアの処に、一人の女が立っていた。
質素な修道服、首から下げた十字架が、シスターであることを示していた。

どう答えるべきか考えあぐねていると、慌てたようにそのシスターが礼をする。

「…ご免なさい。お祈りの邪魔をしてしまいましたね…」
「…否…」

別に祈っていた訳ではなく只、眼を閉じていただけなのだが、彼女の目にはそう映ったのだろう。
否定しようとしてそれを止める。誤解しているなら、その方が好都合だ。
徐に立ち上がるとシスターの居る出口に向かい歩き出す。

「邪魔をした…」
純粋な好意の塊のようなシスターの姿を目にし、そのまま立ち去るのもバツが悪くなった類。
すれ違い様、ぶっきらぼうに呟く。
そんな態度にも彼女は気を悪くする様子もなく
ー寧ろにこやかに告げた。

「いいえ。教会の扉はいつでも開かれております」

だから、貴方はいつここに来てもいい。
それは教会で常に言われる常套句。
類とて、一度くらいは耳にしたが、所詮、偽善に過ぎないと笑っていた。
だが、彼女から聞かされたそれは、今までになく暖かいものに感じる

思わず立ち止まり、振り返る。
黒い、黒曜石のような大きな瞳。
修道服から僅かに見える前髪は、艶やかな黒髪。
それに触れれば、この汚れた手は許されるのだろうか。

類が手を伸ばしかけたとき、背後から賑やかな子供の声がする。

「シスター! つくし先生~」
「あっ、こら…。教会の中は走っちゃ駄目でしょ?」
教会のボランティアで行っている施設の子供達だろう。
つくしと呼ばれたシスターに向かい、懸命に走ってくる。
類はふっと眼を反らし、つくしに背を向けた。

「あっ…あの…」「つくし先生~」
類を追い掛けようとしたのだが、子供達が急かすように服の裾を引っ張る。
類の背中を見送るつくしには、あの青年が何故か助けを求めているように思えてならなかった。



「…遅かったな。何処に行ってた」
「…別に…。まだ時間前だろ…?」
暗闇の中、気配を感じさせない男に、顔を向けることなく類が答える。

「…迷いがあるんなら、止めておけ」
「止めたいって言えば止められる訳? あきら」
そんなこと出来るわけない。
それは言った類も問われたあきらも、充分過ぎるほど知っていた。

「……冗談だよ……。行くぞ」
刹那、あきらの表情が一転する。
柔かな雰囲気から、闇の始末人のそれへと。

教会で捨てられていた類を助けた男は、類を暗殺者に育て上げた。
法では裁けぬ輩に制裁を下す、白き狩人。
それが類の『仕事』

「司と総二郎は?」
「先に行ってる」
「そ…」

月明かりに照らされた類に、表情はない。
胸元に忍ばせた冷たい鉄の塊に手を掛けた。





-fin-






はい。一体ナニコレ? ですね…
ピンときた方、いらっしゃるでしょうか…?
昔のメディアミックス作品である『ヴァイスクロイツ(Weiß kreuz)』が元ネタです。
声優の子安武人さん原案で、漫画、CDドラマ、アニメ、声優ボーカルユニットと、多岐にわたり展開しておりました。
(ウィキペディアにとびます。貼付けに問題がある場合には撤去致しますので、ご連絡下さい)

内容は…言うなれば、現代版、必殺始末人。
でも勧善懲悪じゃなくて、結構私情が入っております。
(元締めに私情ありありですからね…)

で、この始末人。男4人なんですよ!
そしてイメージ的にもF4に被るところがある…。

直情型で元サッカー選手のケンが司
女好きの元私立探偵ヨージが総二郎
類とあきらの役どころは悩むのですが…
イメージ的には類はアヤよりオミの方が近いのかな…?
↑あんなに人当たりが良くは無いけれど…(^^;)
この話の中では、アヤとオミの中間…をイメージしてみました。

現在はこのヴァイスシリーズ。
著作権絡みの問題で、現在は『ヴァイスクロイツグリーンエン(Weiß kreuz Glühen)』しか見ることが出来ないのが残念です。
私も初めて知ったのは、この『グリーンエン』からでした。

i Podがランダム設定になっており、曲が突然出て来たので、思いつきで書いてみました。
誕生日にこんな内容なのは、平にご容赦を…<(_ _)>

関連記事

Category - 思いつき企画

0 Comments

Post a comment