イベント裏話

花束ができるまで 番外編

2
2nd seasonに足をお運び下さり、ありがとうございます。
今回は裏話の番外編、スピンオフです。
緩いというより、マニア向けとなっております。
ゆるーく、お付き合い下さいませ…


【注意書き】
こちらのお話は『花束を君に~21の翼~』のチームリレー『Battle』のスピンオフ作品となります。
そちらを先にお読み頂かないと判りにくい内容となっております。
ご了承下さいませ。
なお、リンクのある場所は、ウィキペディア他説明文章へをとびます。
貼付けに問題がある場合には、ご連絡下さいませ…<(_ _)>






「あー…またこの世界に来ることになるなんてな…」
手にした手榴弾をお手玉のように扱いながら司がボヤく。

「ちょっと…。道明寺、危ないよっ!」
つくしは司がそのまま手榴弾を落とすのでは? と、ハラハラしながら注意する。

「…別に…司は来なくても良かったのに…」
類がぽつりと呟くと、「なにぃ!」と司が叫ぶ。


仮想世界に閉じ込められてから数ヶ月。
例のゲームは無事? 発売が決定した。
今日はその最終テストプレイ。
前回と異なり、今回はつくし達以外にも何人か、関係縁者がログインしている。

総二郎とあきらは断固拒否したが、つくしは『日当5万円』という、弁護士日当か銀座ホステス並のバイト料に呆気なく食らいつき、そのつくしにつられた司も当然のようにログイン。現在に至る。
今回も何故かつくしは大当たりキャラになり、魔法が使えるが貧乏。
司と類にはブラックカードが初期装備されている。

そんな中、前回の事件で慣れたからだろうか?
呆気なくテストステージをクリアした3人に、マムシ
…ならぬMAMUSが説明をし始めた。

『ツギハ ボーナススデージデス
クリアスルト トクベツナ アイテムガ テニハリイマス
ガンバッテクダサイ』

「ボーナスステージでアイテム…? 前とは違うんだな」
「ん…。初期装備が少ない人もいるからね。一攫千金狙い用にシステム入れてみた」
「じゃあ、早速やってみようよ~」

今回もつくしの切り替えが一番早く、ボーナスステージも乗り気満々。
やはり、ボーナスという単語には弱いらしい。
そんなやりとりをしていると見えてきたのは…

「…なに…これ?」「デカい…」「あれ…?」
3人の目の前にあるのは、人形の大きなロボット。所々ピンクに塗装され、胸が強調された女性型だ。

「ね…これ前に、類の家で見たテレビでやってなかった…?」
「ん…“アフロダイA“だね。でも…。ここでは“マジンガーZ”を出せって言ったのに…」
「おい、牧野っ! お前、類の家にいつ行ったんだよっ!」
「もう…五月蝿いなぁ…。前にアンタがニューヨーク行ったときに、みんなで押し掛けたのよ」
「なっ…なんだ…そうか…」
ほっと息をつく司に「テレビ見たのは別の日だけどね」と、類が再び爆弾を落とす。

「なにーっ!」
「もう! みんな一緒に居たって!
それよりさ…もしかして…。システム開発って男の人?」
つくしの問いに類が頷く。

「じゃあ、やっぱりそのせいだよ。“マジンガーZ”より“アフロダイA”の方が、色っぽいもん。
その…むっ…胸? 胸のミサイルもあるしさ。
子供向けの番組なのに、いいのかな? って、思ってたんだよね…」
つくしが赤くなりながら、しどろもどろに告げる。

「色っぽい…? そう…? 牧野の方が可愛いよ」
「あ…ありがと…」
「お前ら、なにイチャついてるんだよっ!
大体がなんだ? アフロヘアーZだぁ? なんか卑猥な格好しやがって…!」
司の声にそれまでじっと立っていたアフロダイAの顔が、ぐぃんと動く。

「なんか…こっちを見てる?」「だな…」「…みたい?」
「ちょっ…道明寺! あんたが変なこと言うから…」「しっ…知らねえよ!」「ね…あれ…」「まさか…」

アフロダイAは、ドシン、ドシンと動き出す。
そして狙いを司に定めると、胸からアフロダイミサイル(別名:おっぱいミサイル)を連射した。

「ちょ…ちょっとー!!!」「何だよ!あいつ!!」「敵認識されたんだね…」

飛び出したおっぱい…もとい、ミサイルから必死で逃げる3人。
なんとかそれを振り切ったのだが、逃げているうちに別の所に出てしまったらしい。


「今度は…なに…?」「大仏?」「ん…と…。“会津慈母大観音像”…?」

類が記憶の糸を辿りながら、目の前にそびえ立つものが、1986年に福島県会津若松市に建立された観音像であることを告げる。

「でも、なんでそんなのがここにあるの?」
「まさか拝み倒せっていうのがミッションなのか?」
「否…そんなのはない…。……あ……!」
何か思い出した類が、ぽんと手を叩く。


「“57m”だからだ」「は?」「“57m”??」
「『身長57mのアレ、データに入れておいて』って言っておいたんだよね。
同じ大きさだから間違ったんだと思う」
「なんだ? それ?」

類が「2人とも、知らない…?」と尋ねると、司もつくしも首をふるふると横に振る。

「ま、知らないならいいや。行こ。
ここは多分、害はないよ」

すたすたと歩きながら「♪体重550トン~♪」と、鼻歌を歌い出す。
不思議に思いつつ、それを追いかける司とつくしであった。


奇妙な空気が流れる中、三度、3人の前に巨大なものが見えてくる。

「今度はなによぅ…」「おっ! あれは…!!」「♪♪♪~」

怪訝そうな目を向けるつくしに対し、ここに来て初めて司が歓声を上げる。心なしか類も楽しそうだ。

「なに…? これ…??」
「牧野! お前、知らないのかっ!!
ザク”だ、“ザク“!! ! しかも“赤ザク”だっ!!!!」

司が興奮しながら赤いロボット
-ザクに駆け寄る。

「ね…。これなに? 」
「“ガンダム”に出てくる“モビルスーツ”のひとつ」
「“ガンダム”って…前に少し見たやつかな?
確か主人公が、『親父にもぶたれたことないのに(CV:古谷徹)』とか言うやつだよね…?」
「うん、そう」

つくしの呟きに、司が過剰反応を示す。

「牧野っ!
それを言うなら『坊やだからさ…(CV:池田秀一)』とか『ザクとは違うのだよ。ザクとは…!(CV:広瀬正志)』とか言えって。
連邦よりジオンだ」
「ジオン…?」
「『ジーク・ジオン!』って言うだろ? “ガンダム”は“連邦”より“ジオン”なんだよっ!
そうだ…大体が何で“ザク”なんだ!
“赤”ならほかにも“ズゴック”とかあるだろうが…。
赤以外でも、グフとか…。ああ、金色の“百式(ひゃくしき)”もいいな。
類っ! なんで“百式”が無いんだよっ!」

この世界に来て一番のテンションではないか? と思う勢いで、司が類に詰め寄る。

「……知らない……」
「…もう。道明寺、ちょっとは落ち着いてよ。
兎に角、そのナントカってロボットが、“ガンダム”なの?」
「ナントカじゃねぇ。“百式”だ」
「牧野。ロボットじゃなくて、“モビルスーツ”ね」

今度は類からも突っ込みが入り、つくしが軽くため息をつく。

「“ガンダム”って本当、難しいんだよね。
勧善懲悪じゃないし、味方同士でも陰謀みたいなのがあるし、シリーズいっぱいあってどれとどれが繋がっているのか判らないし…」
「牧野っ! 見るならまず“ファースト”だ。それから“Z(ゼータ)”、“ZZ(ダブルゼータ)”と“逆襲のシャア”…“0080”もあるな…。
最近の作品だと“UC(ユニコーン)”と“THE ORIGIN”はマストだ。
あと余裕があれば“∀(ターンエー)”も…」

延々とガンダム談義を続ける司。つくしが思わず類を小突く。

「ねぇ…なんで“ガンダム”出したの…? なんか道明寺、コワイんだけど…」
「ん…実は『俺様男はガンダム好き』って話を聞いてね…。
ホントかどうか、試してみた」
「えっ、それ誰に聞いたの?」
「花男二次作家・奥さま会。俺様旦那の奥さまが、何人かいるんだって…」

何でそんなところにツテがあるんだ…?
と、思うつくしだが、聞くと話が長くなりそうなので、ここは軽くスルーする。

「まぁ…俺もガンダム好きだけどね…」
「えっ…! じゃあ類も俺様…?」
「さぁ…? どうだろ?
でも俺、金色のを出すなら、“百式”より“ナイト・オブ・ゴールド”の方がいいな」
「あ…それって、前に見せてくれた、“ファイブスター物語”に出てくるやつでしょ?」
「ん。あ、そうだ。
牧野、おいでっ!』って言うから牧野は『マスター♪』って言ってね♪
「えっ…まっ…ますたぁー…??」
「…駄目…?」
「え…えっとぉ…。その…。と…いうか類。これ本当に大丈夫?」
「なにが?」
心底判らないと言うように、類が首を傾げる。

「こんなに色々出して…。“永井豪”さんとか、“大河原邦男”さんとか、“永野護”さんとか…。
間違いなく、“サンライズ”からはクレームが来るんじゃないかな…?」
「ん…大丈夫じゃない? ここ、マイナー・スペースだし。
それにこの前、“銀魂”って映画でも似たようなのやってたよ…」
「えっ…! き…金…た…?」
「牧野、それ間違い。声に出して言うと色々問題あるから、言っちゃ駄目」

司が尚もガンダム談義を熱く語り続ける間、類とつくしは別のネタに花を咲かせる。
そんな中に突如として現れたのは、白いヘルメットにアイマスク、赤い軍服姿に身を包んだ男。
服装だけを見れば紛れもなく、“赤い彗星”の“シャア・アズナブル”。
なのだが…。

「あれー? つくしちゃん。何してるの~?」
「えっ? か…和也くん!?」

驚くつくしに、和也も父親の仕事絡みでテストプレイに参加していることを告げる。

「でも…何でその格好…?」
「えー。なんか、置いてあったから着てみた」

ぷちっ!

つくしの背後で何かが切れる音がする。
振り返った途端、司がランチャーを構え、類がコルト・パイソンの安全トリガーを上げた。

「ひえぇ!」「ちょ…道明寺! 類!何して…」
「それを着ていいのは、“シャア・アズナブル”こと“キャスバル・レム・ダイクン”で“クワトロ・バジーナ(Z)”で、“ギルバート・デュランダルSEED DESTINY)”で、“フル・フロンタルUC)”の声の持ち主だけだっ!」
「…シャアじゃない…」
「ちょ…ちょっと! 落ち着いてよ。2人とも!」

司と類が和也を追い掛け回し、シャアの赤い軍服を脱がせたとき、あの呑気な音が鳴る。

テテテテ♪テッテッ♪テッテレェ~♪

『オメデトウゴザイマス ボーナスステージ クリアデス
ニセモノノ シャアヲ ミヤブリマシタ』

「はー、やっとクリア…?」「なんだよ。もう終わりかよ」「面白かった♪」「つくしちゃーん。なんで僕がこんな目に…」

この場合、偽物か否かなんて直ぐに判りそうなものだが、細かい事に突っ込んではいけないのだ。
こうしてステージクリアした3人は、無事に特別なアイテムを手にした。

のだが…。


「おいっ! 類! 何だよこれはっ!」「何だよ…って…。スペシャルアイテム…?」「アイテム…ねぇ…」

ひきつった笑いを浮かべるつくしの目の前にあるのは…足。
そう、モビルスーツの足部分のみがある。

「何で“ジオング”の“足”だけなんだよ! 本体はどうした、本体はっ!!
全然、スペシャルじゃねぇだろうが!」
「スペシャルだよ。本編の“ジオング”は間に合わなくて、“足が”出てこないんだから…」
「…2人とも…。そんなことより…。どーすんのよ、これ…」

巨大な足を前に言い合う男2人。
つくしは、これがバイトであることを忘れ、ログアウトしそうになったのは…言うまでもない。


おしまい


【おまけ:マムシの判定コーナー】
Q:この話に書かれている意味が…

① 全然意味が判らなかった人
うふっ。世の中には知らない方が幸せなことがあるわ。
そのままこの画面を閉じて、“花束を君に~21の翼~”で別のお話を読んだ方が良くってよ。

② ひとつ、ふたつは判った人
ふふっ。なかなか懐かしいものが出てきたでしょ?
そのまま、昭和の懐メロでも聞いて楽しんで頂戴っ。
水木一郎なんかがオススメよ♪

③ 半分くらいは判った人
あらっ。アナタ、もしかして昔、何かやってた?
超合金とかプラモデルを持っていたクチかしら?
それとも、晴海かメッセコスプレでもしていたクチ?
どうせなら、もうちょっと極めてみる?

④ ひとつだけ判らなかった人
あらら…。惜しかったわぁ。
何が足りなかったのかしらねぇ…?
ここに、月刊ニュータイプがあるから、読んでみれば?

⑤ 全部判っちゃった人
やだっ! 全部判っちゃったの?
アナタ、立派なヲタクねっ! なに呑気に二次サイトを読んでるのよっ。
早くコッチ側にいらっしゃいな♪
アタシの好きな美作あきらと一緒に、可愛がってあ・げ・る。
うふふっ。

「俺はヲタクじゃねー!」(あきら:心の声)

ホントにおしまい♪







と…いうわけで…
どんぱちスピンオフは、こんな内容です。
載せなかった理由は…ハイ、もうお判りですね。
注釈なしには判らないお話だからです。
実はメンバーさんには先にご披露しているのですが、全問判った方はいらっしゃらなかったかと…(^^;)

思いついた理由のひとつは、類が言うように
「俺様旦那はガンダム好き」から。
今回のメンバーさんのうち、とあるお二方のダーリンは、ガンダム好きな俺様
…らしいです。
↑お目にかかったことはありませんが…(^^;)

俺様と言えば、司。
うん。司はガンダム好きそうだ!
(注:星香の独断と偏見)
そして類はテレビ好きだから、何気にガンダム詳しそう。
司とは違った意味で、類も『俺様』だし。
↑俺様というより、我が道を行くかな…?
(注:星香の独断と偏見)

ついでに言うと、これを書く少し前に、映画『銀魂』を観ていたのですよね。
ネタバレになるので明言を避けますが…
まぁ、色々出てきたのに刺激された、というのもあります(^^;)

そしてこれは本当の裏話。

お話の中で出てきたレベルアップ音。
『テテテテ♪テッテッ♪テッテレェ~♪』
これはasuさまが「欲しい!」と言い、空さまが決めたのですが、FFのレベルアップ音です。
そして、『Magnificent Almighty Machine of Ultimate System(MAMUS)』
別名、星香マムシ。
この名付け親は、ロキさまでした(^^)♪


『スピンオフ』というと、凄いものを連想されたかもしれませんが、こんな緩いものですみません…。
本当のスピンオフは、皆様ご存じかと思いますが…
GさまことGipskräuterさまのサイト『gypsophila room』にてお話を公開中
更にasuさまことasuhanaさまのサイト『明日咲く花』にて、Darknessの続編も公開されております。
どちらも凄いですから、まだの方は是非是非!!


これにて、リレーの裏話は本当に終了となります。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。<(_ _)>


拍手ありがとうございます♪
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Comments 2

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2017/11/04 (Sat) 12:42 | EDIT | REPLY |   

星香  

鍵コメ「りお」様

ご訪問&コメント、ありがとうございます♪

イベントお疲れさまでした&お世話さまでした。
私も半分「ほえ?」って感じでしたよ(^^;)
あのくらい知識があるといいのになーーっと、思っていました。
本気で弟子入りしないと…!!

「りお」さまもお忙しそうですが…
次はどうしましょうね…?
その辺はメンバー要相談ですね。

首都圏は電車が命なので、比較的復旧は早い方ですが…
大混雑だと言うと、つい、東日本のときを思い出します。
(一晩会社で過ごして、朝、動いている電車まで歩いて行きましたよ)
輪番停電で電車動かないときは、電車10分の距離をバス2本乗り継いで1時間掛かりました(><)
あのときは1週間くらいで通常に戻ったので「こんなものかな」だったけれども、それ以上長引くとしんどいですよね。

うん、お互い、体調に気を付けて頑張りましょう♪
今年のいいことは…「りお」さまとのオフ会ですよ~(^^)
来年もまたやりましょう(^_-)-☆

2017/11/06 (Mon) 09:22 | EDIT | REPLY |   

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