Comedy

Comedy 4話 河杜花






明日は牧野とデートする日。
幼馴染たちがあの手この手で、牧野が喜ぶようなデートの企画をしたようだが、
誰一人成功させてねえ。
さすが牧野、ちょっとやそっとじゃあ落ちない鈍感女。
ならば女の扱いならお手の物な俺が、ビシっと決めてやるぜ!

早目に仕事が終わったので、牧野にデート服を見繕ってやろうかと街に来た。
すると、牧野がデパートに入ろうとしているところを見かけた。
手には紙袋が沢山ぶら下がっているから、どうやら買い物をしているようだった。
なんだ、あいつ、俺とのデートをそんなに楽しみにしていたのか?
可愛いところがあるじゃねぇか。

声掛けしようと後を追っていくと、下着のブティックに入って行った。
さすがに男一人で入るのは憚られる。
店には入らないで、牧野の様子を伺った。
店に入った瞬間、牧野は店員に声を掛け、
しばらく立ち話をすると、牧野と店員は店内を歩き始めた。
そしてあれやこれやとブラジャーを選び始めた。

ん?
あいつが持ってる奴って・・・。
おいおいおい!
牧野が蛍光色っぽい紫のブラかよ?!
い、意外な色を選択したな~。
牧野はお子ちゃまだから、白かピンクぐらいしか
持ってないと思っていたけど、
案外セクシー系が好みなのか?
待て待て牧野!!
牧野が手に取ったブラって自分のサイズより
かなりデカイんじゃないか?!
やたらデカイブラを胸に当て、
鏡の前でポーズを取り始めて・・・。あいつ何してるんだ?
おい、店員!拍手する前に早くツッコミしろよ!
なんでFカップぐらいのブラを渡すんだよ!
俺の目算だと、牧野はBカップあるかないか。
ほら、牧野がため息をついてるじゃねえか!


次に牧野が探し始めたのはアンダーショーツだ。
いいか、店員。
牧野はデカパンツ派なんだよ、デカパンツ!
あいつが飛び蹴りした時に見えたパンツは
日本製木綿100%を2枚重ねしたやつだった。
間違ってもお色気系なんて・・・・・。
あ、あれ?
えっ・・・!
牧野、マジお前、どうしたんだ!?
それは紐パンじゃねぇか!
どんな男でもイチコロにやられる、THE紐パン!
赤いモノ、黒いモノ、やっぱり紫モノ!
・・・俺、もしかしたら牧野を小馬鹿にしていたのかもしれない。
あいつは男とのデートは勝負にでるタイプなんだ!
ほら見て見ろ!
今、牧野が手にしたのは大阪人もビックリの
金ピカなヒョウ柄!!!
まさかのまさか。
いつの間にか大人の階段を登っていたとはな・・。
ちょっと奇抜だとはおもうが、
ああいうのが牧野の趣味ならしょうがねえな。
俺は脱がす事は得意だが、下着には興味ねえ!



紫ブラと金ピカヒョウ柄紐パンを手にし、
牧野はごそごそカバンから財布をだした。
そして大事そうにラッピングされた下着を持って
店から出た。
わかってるぜ、牧野。
これは二人だけの秘密ってやつだ。
今度のデート、初級者編を想定していたけど、
レベルアップしてみるか。
下着を選ぶってことは、俺との事、考えてるからだろ?
それなら俺も気合い入れさせてもら・・・。

「あれ!西門さん、どうしたのこんなところで!
・・・何ニヤニヤしているのよ、下着屋の前で!
まさか・・・下着マニア?!」
「んなわけねえだろ!
お前が店に入っていくのが見えたからだよ!
それより牧野。
お前、それって・・・、何?どうすんの?」
すると牧野は顔を真っ赤にして、上目遣いをしながら背中にラッピングを隠した。
それを見て確信した。
やっぱり・・・!
くくっ・・・!悪いな、司、類、あきら。
チェックメイトするのは俺だ!

「こ、これ?!・・・良いのかな~?
滋さんと桜子には、口すっぱく、
F4には内緒だよって言われているんだけど・・・。
・・・実はこれはね、今度のハロウィンの
コスプレ衣装なんだ。F4全員分買う予定なのよ。
あ、ちょうどよかった!
西門さんのイメージが買えたの!
これよ、これ!」
・・・と言って、牧野がニコニコして出してきたのは・・・!
・・・・・・あの、紫ブラとヒョウ柄紐パン。
「ね?」
「・・・はあああ?!ふざけんな!
俺に対するイメージって、コレなのかよ!?
どうせ、滋と桜子の言われる通りに
買ってきただけだろう?!
・・・・・・・。
・・・よ~~~く、わかったぜ、つくしちゃん。
よし!
これから俺が、お前ら三人の下着コーディネートを、考えてやる!!
覚悟しておけ!ほら、こっちへ来い!」
「えっ、えっ、えええ~!!」

この後は滋、桜子、牧野の下着コーディネートを俺が直々にしてやった。
喧しい二人の分は適当、だが牧野のは特別仕様。その仕様に目を白黒させた牧野に、
その下着を着用したら別世界のお姫様になれるぜって、ちょっと意地悪してやった。
泣きついてきた牧野に、あの紫ブラとヒョウ柄紐パンを必ず処分するという条件で、許してやった。
・・・な~んてなっ。そんな事ぐらいで俺が許す訳ねぇっ!
俺と付き合うようになった暁にはスペシャルバージョンを用意してやる。
・・・ふっ。
今から楽しみだぜ!
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