Fantasy

Fantasy 11話R asuhana

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あきら×つくしver
※ハッピーエンドと取るか、バッドエンドと取るかはあなた次第?
R表現がありますので苦手な乙女たちは回れ右、ドンと来いの乙女たちのみお楽しみください。




つくしの意識体は赤い螺旋の中を漂っている。
外灯に集まる蛾の様に意識体は、グイッと新たな世界に吸い寄せられた。
浮遊していた意識体が実体を持っていくと同時に、新しい世界の記憶や感情がつくしの中に流れ込んでくる。



*-*-*-*-*

あきらはつくしにとって優しく頼れる兄のような存在だった。
月が真っ赤に見えたあの夜までは……

「飯食ってくだろ?」

水槽の中でひらひらと泳ぐ赤い金魚に餌をあげながら、ベッドに寝転びながら雑誌をめくっていたつくしに話しかけた。

「今日はパスしとく」

「あれっ、今日はパパさん達親父達と打ち合わせで遅くなるんじゃなかったけ?」

「あっ、うん。そうなんだけど……ちょっと用があるの」

歯切れ悪くつくしが答えれば

コトリッ
餌の容器をサイドテーブルに置きながら、あきらが振り向いた。

「なんの用?」

ハシバミ色の瞳がつくしを見つめた。
なぜか責められている気持ちになって、つくしは慌てて言葉を返した。

「優紀が用事があるって」

「優紀ちゃんならここに呼べば?」

「 今日は……相談があるって言ってたから」

「うんっ、それなら離れを使えばいいよ」

あきらが優しく微笑む。

「あっ、でも、買物もあるし」

手元に置かれた鞄を胸に抱え、慌てるように部屋を出ていった。その姿を目で追いながらあきらは、首を傾げ呟く。

「あんなに慌てて変な奴」

テーブルに置かれたティーカップをトレイに載せた瞬間、スマホがピコンと音を立てた。

「あいつ、忘れてったんだ」

何気なく手に取ればそこには

〝ゴメン、出掛けに佑が来た。10分くらい遅れる〟

LINEのメッセージがディスプレイに浮かんで消えた。あきらは無意識にスマホのロックを外して中を見ていた。
今日の約束と共に仲睦まじげにやりとりする内容が書かれていた。

「優紀ちゃんじゃなかったんだ……」


あきらがポツリと言葉を漏らす。
中には仲良く一緒に写る画像まで添付されていて、あきらの気持ちを強くかき乱した。


バタンッとドアが開き、つくしが部屋に戻ってきた。

「あきら君、ごめん、スマホ忘れちゃったみたい……」

そう言いながらスマホを捜すつくしに

「優紀ちゃんと待ち合わせじゃなかったんだ」

あきらの口から呟きが零れた。

「うんっ? なんか言った?」

つくしが振り向きそう声を発するのと、あきらの手元に自分のスマホを発見するのと丁度同時だった。スマホを受け取ろうと手を伸ばせば


グイッ
あきらの胸の中に手をひかれていた。


「……エッ、あき」


言葉を封じ込めるようにあきらの唇がつくしの唇に重なった。つくしはいきなりの事に呆然となりながらも、あきらの胸の中から離れようと必死にもがいた。

「あきら君、イヤッ、やめて」

拒絶の言葉と視線にあきらの中の劣情が燃え上がる。言葉と共に開かれた唇に舌を差し込み口腔内をまさぐる。
つくしがポロリと涙を溢せば、あきらの指先が優しく涙を拭う。

「あきら君、お願い、離して」

必死で懇願するつくしを軽々と抱き上げ、ボスンッとベッドに下ろして跨がった。つくしの大きな瞳が恐怖に染まる。

あきらの身体から逃げ出そうと必死にもがけば、スカートが捲り上がり白い太股が晒される。5本の指がつくしの肌を軽やかに撫で上げていく。

「イヤッ、イヤッ、止めて」

暴れるつくしの手首を掴み頭上で一まとめにしたあと

カチャッカチャッ
抜いたベルトで手首を縛りあげていく。

カットソーを捲りあげ、ブラのホックがはずす。露になった胸を焦らすように揉みあげながら、鎖骨に舌を這わせる。固く尖り始めた乳首に吸い付きコロコロと口の中で転がしていく。
つくしの身体がビクンッビクンッと小さく跳ねる。

「ココ気持ちいいんだ」

あきらが優しく微笑む。いつもと変わらぬ優しい微笑みなのにそれは悪魔の微笑みで、つくしに絶望をもたらせた。

あきらの指が舌がつくしの身体を生き物のように這い回る。それでも、最後まで無理矢理奪われる事はないだろうと、つくしはどこかで安心していた。

スマホが鳴り留守電に斯波の声が流れた瞬間、固く閉じたつくしの両脚が開かれた。

「いや、いや、やめて」

つくしが叫ぶ。

「……斯波君って、駅向こうのシルバーアクセサリーの店の息子だよね?」

ゴクリッ
つくしの喉が上下した。

「……なん……で?」

つくしの問いには答えずに

「ここら一帯は爺様のしまだからね。爺様は、つくしのことをえらく気に入ってるから……違う男がつくしにちょっかいだしたなんて知ったら……どうなるかな?」

ショーツの隙間からあきらの指が入ってくる。
心はヤメテと叫んでいるのに、目の前にいるあきらは、見知らぬ人のようで、抵抗することも忘れ黙ってそれを受け入れていた。

包皮の下に隠れた花芽を刺激され

「ァッ,アッア……」

思わず声が漏れる。あきらはうっすらと微笑み、開かせた脚の間に顔を埋め、ぴちゃぴちゃと音を立てながら赤く熟れ始めた突起を舐め上げる。蝶羽の奥から蜜が溢れ出せば、男は満足げに蝶羽を食んだあと舌を肉襞の中に差し込み遊ぶように付き回す。

ズブリッ
指が入ってくる。

「きついな」
あきらが満足げに言葉を発し、強弱をつけながら肉襞を擦りあげる。
舌は胸を這い赤く尖った乳首を吸い上げ、舐め回す。

「ァッ,アッ、アァアッ」

つくしの口から吐息が漏れる。

「やっぱり、ココいいんだね」

つくしが必死で首を振れば

「だってホラッこんなに出てるよ」

蜜でぬらぬらと光る指先をつくしの前に掲げながら、ハシバミ色の瞳に狂気を宿らせ美しく整った顔で笑う。

ズブリッ
二本に増やされた指がジュブジュブと音を立て、つくしの中に入ってくる。二本の指は肉襞を擦りあげナカを掻き回す。

「つくしのココ、凄い締め付けて気持ちいい」

ぷっくりと膨らんだ赤い花芽も弄られ、蜜がネットリとしたものに変わり指に絡み付きだしたころ

「少し痛いけど我慢してね」

愛おしげにつくしを見つめ、熱い塊をつくしの膣口に押し当てた。

「イヤッ、イヤッ、あきら君、お願い」

屈服と屈辱と快楽の中に閉じ込められていたつくしの心が再び抵抗を始める。
あきらは舌舐めずりをするかのようにペロリと自分の唇を舐め上げたあと、つくしの耳穴から、首筋、鎖骨、脇腹、乳房を舐め回した後に乳首を軽く噛んだ。チクリとした痛さの後に口の中でコロコロと転がされる。

嫌なはずなのに強い快楽に包まれていく。

次の瞬間

ズブリッと熱い塊が一気につくしを貫いた。

「イヤッ、イタイッ、あきら君、お願い止めて」

身を捩らせ必死に逃げ出そうとするつくしの腰を抱えて激しく律動する。
つくしに出来る最後の抵抗は、ただ一つあきらから顔を背けることだった。金魚鉢に入れられた赤い金魚が尾をヒラヒラとさせ泳いでいるのが目に入ってくる。優雅に泳ぐ金魚を見ながら

〝赤い金魚は死にました〟

そんな言葉がつくしの心の中でリフレインする。

なのに……
あきらの両手が優しくつくしの頬を挟み自分の方を向かせて

「俺だけを見て。俺を感じて」

現実に引き戻す。


〝ヤメテ、お願いだから”
そう願うのにあきらの手は全身を撫で回しながらより激しく律動を続け白い精を放った。

目覚めたつくしを待ち受けていたのは、双方の両親からの祝いの言葉だった。
つくしが目覚めるよりも先にあきらはあらゆる形で手を打っていたのだ。

幾度身体を貫かれたのだろう。抱かれる度につくしの心は死に、あきらの狂気は増していく。

爺様の跡目をあきらが継ぐことに決めたのも、つくしを無理矢理抱いたすぐ後だった。大層喜んだ爺様は、気が変わらない内にと屋敷を含め全てのものをあきらに渡し隠居生活を始めた。
それからの日々、広い屋敷の奥座敷に幽閉されるかのように閉じ込められたつくしは、金魚鉢で飼われる金魚のように餌を与えられ、決められた空間の中でだけ生きている。

〝あたしは、あなたを愛していない〟
そう言ってこの場を出て行けたならどんなに楽になれるのだろうとつくしは、思うのに……
幾度か試みた逃亡の失敗がつくしの心を削いだ。
つくしが逃げ出せば、それに手を貸した誰かが傷つくのだから。

自分以外の誰かを傷つけずに済むように、この場を出ていけないで、赤い金魚が泳ぐのを黙って見つめながら、ただただ時を過ぎるのを待つだけだ。


あきらにとってつくしは、なんの気構えもせずに自分が自分でいられる特別な存在だった。妹のような親友のような……いつでも側にいて、未来永劫側にいるのが当たり前な存在だった。

真っ赤な月が輝くあの日、自分の側からつくしがいなくなってしまう気持ちに襲われて、あきらは初めて自分の気持ちに気がついた。
つくしを女として愛していることを。
嘘を吐き、他の男に会いに行こうとするつくしを見た瞬間、別の男に奪われるくらいなら、自分で手折ってしまいたいという邪な欲が生まれた。

つくしを前にする度に激しい後悔に襲われる。だけど……離すことなど出来ずに閉じ込める。

いや、何度かつくしを自由にさせようと見てみぬふりをした。だけど……いざ、つくしが自分の元から逃げ出せば……血眼で探しあて、見せしめのため手を貸した人間に制裁を加えた。

赦してほしいなどと願わない。つくしが自分を生涯赦さなくても愛することを止められないと知っているから。


スパンッ
奥座敷の障子をあきらは開け放つ。

「つくし」
愛する人の名を呼ぶ。

つくしは、赤い金魚を黙って見たまま振り向かない。

激情があきらを襲う。

俺だけを見ろ。俺だけを感じろと

あきらは、大股でつくしに近づき、金魚鉢の中の金魚を手に持ち庭に向かって投げ捨てた。

赤い金魚がパクパクと口を開けながら地面を這った。

夏祭りのあの夜。二人で取った赤い金魚が苦しそうにもがくのを見て

「いやぁ~~」

叫び声を上げながら庭に飛び出し、金魚を手に持ち池に飛び込んだ。

赤い着物が、ひらひらひらひら水面に漂った。

つくしの意識体は実体を離れて再び違う世界に向けて旅立っていく。



目を覚まさぬつくしのもとに見舞いで訪れた優紀が、つくしからあきらへのプレゼントみたいだと言ってあきらにシルバーで出来たボーンカフを渡す。

「これは?」

「つくし、斯波君から習って作ってたみたいなの。出来上りの日に会えなくて……慌ただしく斯波君も留学が決まったちゃったみたいで。つくしに連絡もつかなかったみたいで」

そう言って、手渡されたボーンカフの裏側には

” Non posso vivere senza di te ”

あなたなしでは生きられないと記されていた。

愛し、愛されていたんだとあきらは知る。
拍手ありがとうございます♪
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