Battle

Battle★Spin off story plumeria






ドンパチ スピンオフ ~孫悟空のその後~

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それはいつの時代かもわかんない地球のとある場所。

そこにはそれぞれ違う容姿の男達が集まっていた。その名も天下一武道会会場だ。
この世界で一番強い者を決めるトーナメント戦、優勝者はこれまでにも世間を恐れさせた男達ばかりだ。
今はもう行われていないが男達はかつて味わった興奮を忘れることが出来ずにこうして集まるのだ。

その4人の男とは・・・

地球育ちのスーパーサイヤ人の孫悟空
惑星ベジータの王子でエリートのベジータ
ピッコロ大魔王の分身かつ息子のピッコロ
亀仙人の弟子でスケベな地球人のクリリン

すでに多くの戦いを終えた今、お互いの趣味と暇つぶしと言ってはこの場所に足を向ける。
そして遊びだと言いながらも本気バトルを繰り返していた。

「久しぶりだな!カカロット!・・・今日の相手は俺だ・・・いいな!」
「相変わらず威勢がいいなぁ・・・オラもお前と久しぶりに戦ってみてぇな!よろしくな、ベジータ!」

「と…言うことは俺様とお前か・・・大丈夫か?クリリン」
「大丈夫じゃねぇよ!俺は今までで一番多く死んでんだぞ?遊びでも殺されて堪るか!」

男達の会話は今から戦おうというのになにやら楽しげだった。
4人がそれぞれの拳を円陣の真ん中であわせた。今からの勝負に目を輝かせていたその時、どこかから女性の声が・・・。


『・・・パルプンテ♥・・・』


まるで緊張感のない、けど心に響いてくる優しい声に男達の動きが止まる。それは遙か彼方から聞こえたようだった。
4人が天を見上げた時に強い光が空を覆ったかと思うと、その光が真っ直ぐに会場に向かって落ちてきた!

「「「「うわあぁぁっ!何だこりゃっ」」」」

突然の出来事にさすがの男達も目を塞いで身を屈めた!光が消えた時、男達が辺りを見回すと3人しかいない…。


ク 「あれ?・・・悟空何処行った?」
べ 「逃げたのか・・・くそっ、なんてヤツだ!戦う前から逃げるとはサイヤ人とは思えん!恥をしれ!」
ピ 「いや…違うんじゃないのか?何かに連れて行かれたような気がする。俺の耳には孫悟空の声が聞こえた。
   やめろ、離せこの野郎・・・って言ってたようだが?」
ク 「さすがピッコロ、耳だけはいいな!・・・って、何処に連れて行かれたんだろ」

しばらく3人が消えた光のあとを見上げていたら、再び空が同じ光に覆われて今度はその中に火の玉のような物体が見えた!


ク 「おっ!帰って来たんじゃないか?悟空だろ、あれ」
ベ 「・・・送り返されたのか!なんて情けないヤツだ!」
ピ 「いや、役目を果たして来たのかもしれん・・・さすが孫悟空、仕事が早いな」

その光は天下一武道会会場の中央で消え、その中から孫悟空がスーパーサイア人に変身した状態で立っていた。
だがその顔はなにやら不思議そうな・・・不完全燃焼にも見える態度に3人は近寄って事情を聞いた。

ク 「悟空、どうしたんだ?何してきたんだよ!いいとこ連れてってもらったのか?」
悟 「なんだかわかんねぇけど、4人組の男と1人のねぇちゃんのいるところに飛ばされたみてぇだ・・・」
べ 「4人の男?・・・戦闘員か!片付けてきたんだろうな!逃げてきたのなら許さん!」

悟 「いやぁ、ねぇちゃんに頼まれて氷の中に閉じ込められた男2人にカメハメハをぶち込んで来ただけだ。
   それで助かったとかなんとか言うからもうやめて帰ってきたんだけどな?なんか派手に戦ってるみたいだったな!
   すっげぇめちゃくちゃになった場所に暢気な兄ちゃんと侍みたいな兄ちゃんがいたぜ?」
ピ 「侍・・・気になるな。それでどうした?」
悟 「わかんねぇ。凍ってた兄ちゃん達はバズーカ砲やら武器みたいなもん持ってたけど、その後は知らねぇや!」

特に気にもしていない孫悟空に比べて、3人の男は悟空の話に出た4人の男が気になった。

ピ 「少し頭を貸せ!俺がそいつらの映像を探ってやる・・・何者か知りたい」
悟 「うわっ!なにすんだよ!オラ、そいつらのことはほとんど見てねぇぞ?」
ピ 「俺様の特殊能力でお前の見たものからそいつらの行動ぐらい読める・・・いいから貸せっ!」

そしてテレパシーを扱えるピッコロが孫悟空の頭に手を置いてその男達の映像を全員に送った。

4人の男と1人の少女はとにかく色んな場所でドンパチを繰り返している・・・それは想像以上の戦闘だった。
巨大蜘蛛、黒い鳥の集団、雪女、本そして己自身。どこからともなく聞こえてくる機械音声に翻弄されながらも最終的には
勝利を収めた5人の人間達。その映像を見た後に4人にはいつもと違う興奮があった。


ベ 「戦ってみたくないか・・・こいつらと」
ピ 「そうだな。興味がある。俺たちの戦いはもう飽きたしな。新しいヤツと戦ってみたい」
ク 「俺でも勝てるかもしれないし。最近勝ってねぇからなぁ」

悟 「オラは誰とでもかまわねぇぞ?出来たら強ぇヤツと戦いてぇなぁ!」


そう・・・このあとから4人の男達はこの中の誰と戦うのかという会議に突入したのだ。
4人の中央には「バカ」「ハゲ」「エロ」「ネボスケ」という映像の中で見た文字が並んだ。

悟 「戦闘能力が高いのは誰だ?バカか?それならオラがそいつと戦いてぇな!同じバカだし」
ベ 「何を言う!戦闘能力が高いならこの俺だろう!俺はエリートで天才だからな。バカは余計だが俺がこいつだ!」
ピ 「ベジータ、お前王子だろう?・・・じゃあ、こいつが良くないか?ハゲはどう見ても王子キャラだ」
ク 「ホントだ!しかもこのハゲ意外と戦ってるし。強いんじゃねぇの?」

悟 「ハゲがハゲって言ってんのもなんか笑えっぞ?しかもこいつ、なんで髪があるのにハゲって言われてんだろな!」
ベ 「将来性だろう、気にするな!ハゲでも強けりゃいいんだ!」
ピ 「こいつはどうだ?エロって呼び方は非常に不愉快だがこの冷静な判断力は油断できない。気になる・・・」
ク 「エロかぁっ!戦うより話が合いそうだから俺がいこうか?」
ベ 「クリリン、スケベとエロは違う。この男のエロ度合いとお前じゃそこでも勝てそうにないが?」
悟 「んじゃ、オラにはこのエロは無理だな。わかんねぇもんなぁ!やっぱりバカしかいねぇかなぁ!」

ピ 「どうして誰もネボスケについて言わないんだ?誰かいかないのか?」
ベ 「基本寝てるヤツとは戦えない。絶対に嫌だ!俺はこいつ以外で行く!」
ク 「でもこのネボスケ・・・頭いいぞ?もしかしたら一番手強いかもしれないぜ?俺は頭使われたら無理だけど」
悟 「そう言えばオラが行った時もこいつは一番軽傷だったもんなぁ!あの状況ですましてやがったぜ?」

ピ 「ネボスケとは仮の姿か。こいつも気になる・・・」
ベ 「武器はどうだったんだ?俺たちは全員が『気』で勝負してんだ。こいつらはそうじゃなかったな」
ピ 「エロは刃物、バカとハゲは爆発物、ネボスケは・・・なんだ?色んなことしてたな」
ク 「魔法使いみてぇだったけど。こいつら空間から色んなもん出してたけどすげぇ世界にいるんだな!」

ベ 「しかし一つ気に入らない。なんでこいつらはこんなに小綺麗なんだ?戦闘員のくせに!」
ピ 「ベジータ、こいつらが戦闘員とは限らないだろう。それを言うなら俺様もマントつけてるし」
悟 「確かになぁ!ピッコロはよくそんな格好で戦えるよなぁ。昔っから思ってたんだけどよ!」
ク 「俺と悟空はこれしか服持ってないぞ?何年も同じだよな!それに比べてこいつらいい服着てるよな!」

ベ 「髪の毛も気に入らない。ハゲのくせに伸ばしてるし、エロはサラサラしてるし、バカはクルクルしてるし!」
ク 「ネボスケはスーパーサイヤ人みてぇだな!悟空のよりは茶色だけど!」
悟 「あ?俺のは金色だかんな!ベジータも悔しかったら金髪にすればこいつに勝てんぞ?」
ピ 「髪の話はやめろ。俺様とクリリンは入れないだろう!」

ベ 「結局誰がどの男と戦うんだっ!早く決めてくれ・・・イライラしてきた」
ピ 「王子のくせに短気な男だな。だからいつも肝心なときに失敗するんじゃないのか?」
ク 「まぁまぁ!いいじゃねぇか!もう俺たちの戦いは本気の遊びみたいなもんだろ?喧嘩すんな!」
悟 「オラもそう思うなぁ!でも、戦うとなればやっぱり真剣に決めねぇとな」

ベ 「俺は戦闘能力でいきたい。バカかエロをもらう」
ピ 「俺様は冷静な戦いが希望だ。ネボスケかエロ・・・名前には抵抗があるが仕方ない」
ク 「俺はこの中で一番おとなしそうなのでいいや!ネボスケかハゲ?」
悟 「オラはあん時に見てねぇけどバカがいいなぁ!同じバカだし」

散々悩んだこのくだらない話し合いの結果、この4人の男達と戦う相手が決まった。
ハゲを希望したのはクリリンのみ、あとは希望と消去法で次のようになったのだ。

孫悟空  対 バカ (道明寺司)
ベジータ 対 エロ (西門総二郎)
ピッコロ 対 ネボスケ (花沢類)
クリリン 対 ハゲ (美作あきら)


悟 「よっしゃーーーっ!!決まったな!で?・・・これからどうすんだ?」
ベ 「誰が呼ぶんだ?それとも俺たちが行くのか?」
ピ 「そこまでは考えていなかったな。よく考えたら何処のどいつだ?この4人は」
ク 「知らねぇよ!それなのに一日かけて考えた俺たちもバカ丸出しだな!」


4人の男達は揃って天を見上げた。
戦い好きの彼らはやったこともない新しいドンパチに憧れて夢を見ていた。
会場の中央から青い空をいつまでも・・・この空の向こうにあの男達がいるんだと思うと押さえていた身体中の血が熱くなってくる。
いつでも相手になってやる!4人共がそう思っていた。


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ひとりでに立ち上がるパソコンのモニターに映るのはマッドハッターの姿。

『ふーん・・・ここにも面白い連中がいるようね。またあの子達をここに連れて来ようかしら?楽しいものが見られそうじゃない?
まだまだ止められそうにないわ・・・ふふっ・・・』


不気味な笑い声だけを残してまたその画面はプツッ、と切れた。


もしかしてこの4組の戦いが見られる日が来るのかも?・・・なーんて!


end.
拍手ありがとうございます♪
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