Comedy

Comedy 7話 りおりお






つくしは、英徳大学の中庭のベンチに腰掛け、手作り弁当を食べていた
そんなつくしの元に、桜子がやってきた

桜「先輩! こんな所にいらしてたんですか?」
つ「あっ、桜子!」

桜子は、つくしの隣にハンカチを敷きそこに座ると、持参してきた手提げ鞄を開ける
そこには、美味しそうなサンドイッチが入っていた

つ「桜子にしては珍しいね。 弁当持参なんて」
桜「はい。こうでもしないと、なかなか先輩とお話が出来ませんから」

確かに、学年の違う二人だ
講義も被らなければ、バイトのあるつくしは、すぐに帰ってしまう
特に今は、色々と聞き出したい事があり、やっとつくしを見つけたと言うところだ

桜「先輩 お聞きしましたよ? F4と、デートされているんですって?」

桜子はなるべく自然に、そして明るく声をかける
あの四人と、どんなデートをしているのか凄く興味がある
その為、つくしに疑問や不審を抱かせて、口を閉ざされては元も子もないからだ

つ「あぁ、デートって言うか、遊びに連れて行ってもらってるよ」

と、頬を染めながら、やんわりとデートを否定する

(桜:何をカマトトぶっているんですか!男女二人っきりで遊びに行く=デートと言う物なんです!ほんと、天下のF4も手こずる訳です)

そんなつくしを、司、あきら、総二郎も探していた
昨日は、類とのデートを楽しんだはず
自分達は、何だかんだと失敗に終わった手前、類とはどうなったのか知りたかった

だが、肝心の類がまだ大学に姿を見せず、それならばつくしに直接話を聞こう!と、探していた所だ

司「どこにいるんだ?」
総「昼時だから、どこかで弁当を食べているはずなんだが」
あ「おっ! あれじゃね? 隣にいるのは、桜子か?」

あきらは、二人の後ろ姿を見つけ、そちらを指差す
中庭の隅の方
人気の少ない場所に、三人を背にしてベンチに腰掛けているのが見える

司「とにかく行こうぜ?」
総「あぁ、、」

三人は、揃ってベンチへ向かった
近づくと、何やら昨日のデートの話をしているようだ
三人はその会話を聞くべく、足音を立てないようそっと近づく


つ「でね、類ったら『牧野といるとすぐにタツ』って言うんだよ〜。 大袈裟じゃない?」

その言葉に、歩み寄っていた三人の足がピタリと止まる
もちろん、桜子もビックリし動きを止めた!

(司:牧野といるとすぐに勃つのは、俺と一緒だが、それを口にするか?)
(総:以前、俺達に釘を刺したよな?そのくせ自分は勃つとか言うか?どっちが欲求不満なんだよ!)
(あ:考えろ!以前もちょっとした言葉で変な妄想に取り憑かれ、欲求不満で危ない男と言うレッテルを貼られたばかりだ! ここにも何かが隠されてんじゃ?)
(桜:たつ? 勃つ? 立つ? 『すぐにタツ』ですから、立つでは無いですよね?と言うことは、やはり『勃つ』が正解ですよね?鈍感な先輩に、率直に気持ちを伝えたのでしょうか?他の三人は、かなり強敵ですし)

桜「まあ、花沢さんだけではなく、他の三人も先輩と一緒に過ごされますと、直ぐに勃つでしょうね。でも、先輩限定だと思いますよ?他の女性では、なかなか勃たないと思いますし」

(司:三条!よく言った!俺は牧野にしか勃たねぇし、逆に言えば、牧野になら何時でも何処でもどんな時でも、最大限に勃たせる事ができるぜ!)
(総:桜子!ナイスフォローだ!色々あったが、今の俺は、牧野にしか勃たねぇ)
(あ:桜子!ありがとな!俺達の事も、そっとフォローしてくれてよ! って事は、やっぱりあの話か?でないと桜子がここまで俺達をフォローしねぇよなぁ)
(桜:男女の仲に欠かせない愛情表現の一つである○ックス。あの四人の中で、一番分かりにくいのは花沢さんでしたが、こういうストレートな表現で、先輩の心を揺さぶるとは、お見逸れいたしました)

つ「ふふっ、そう言われると嬉しいかな?」
桜「はい。女性としてかなり嬉しいですね」

(司:マジか?今度、俺も言ってやるからよ!『ビンビンに勃つ』ってよ!)
(総:マジ?普通、引かねぇか?一歩間違えたらセクハラで、訴えられるぞ?)
(あ:なる程な!『〇〇だけ!』この限定した言い方が、女心を擽るのか)

つ「初めてだったんだけどね、すごく上手かったよ?」

(司:それって、類とやったのか?チクショー)
(総:俺達を牽制しておいて、ちゃっかり自分の物に?)
(あ:嘘だろ? 類とやったのか?)
(桜:まさかとは思いましたが、とうとう大人の女性になられたんですね)

桜「初めてでしたら、恐かったでしょう?」
つ「『大丈夫だから、俺が牧野を恐がらせる筈ないじゃん』って言って、ニッコリと笑ってね。その余裕と、類の笑顔に全部お任せしちゃった」

(司:俺だって恐がらせるつもりはねぇよ!けど、かなりデカイからなぁ…ビックリして恐がるかもなぁ)
(総:甘いな! そんな言葉は、やりたい時の常套手段だぜ!)
(あ:簡単な手に引っかかるなよな!)
(桜:流石ですね。花沢さんの先輩にだけ見せる笑顔!不安を取り除く言葉!これで先輩も覚悟を決められたのですね)

桜「それで、スムーズに入ったんですね?」
つ「うん! もっとモタモタするかな?と思ったんだけどね」
桜「私もです。四苦八苦すると思っていました。どちらかと言うと、西門さんが一番上手そうじゃないですか?」

その言葉に、総二郎はニヤリと口角を上げる
そして、司とあきらは「チッ」と、舌打ちをする

つ「美作さんと道明寺は?」
桜「美作さんは、かなり慎重で執拗そうですし、道明寺さんは力任せ?という感じです」

その言葉に、あきらと司は内心爆発寸前だ!
司に至っては、今にも桜子に怒鳴り散らしそうだが、それを総二郎が止める

つ「あははっ、分かる気がする! 類は終始余裕の微笑みだったよ?」
桜「まあ先輩がお相手なんですから、必死な姿は見せられませんが」

つ「それにバックが素敵なの!スゥーと入ってね。凄く気持ち良かったぁ。バックって、あんな風に入るのね♪」

(司:くっそ!しっかりとやっちまってるじゃねぇか!俺なら、駅弁?牧野を持ち上げて、幾らでも奥深くを突き刺してやるのによぉ)
(総:やっちまったのはしょうがねぇ。 でも、バックよりも気持ち良い場所があるんだよ!横になり、牧野の片足を上げての挿入!この方が気持ちいいんだぜ?)
(あ:くっそぉ。牧野の初めては、俺が貰いたかったぜ!でもな、バックよりもまずは、正常位を極めることが大事なんだよ!)

桜「確かに、バックは重要ですわ!あれは、バックで決まると言っても過言では無いですもの!」

(司:マジか?くっそ!バックを極めねぇとな…って、どうやって極めるんだよ!)
(総:マジ?横刺しじゃねえの?でも、桜子が言うぐれぇだしなぁ)
(あ:ほんとか?昔っから正常位って決まってんだろ?くそっ!極め直しだな!)
(桜:バックは、女性にも負担がかかります。四つん這いの姿勢ですし、感じていると手の力が抜け、前のめりになります。他にも立ちバック、物に掴まらせての中腰バック、色々ありますからね)

つ「って事は、桜子もバックが好き?」
桜「もちろんです!バックを極めた方こそ、素晴らしいテクニックをお持ちなんです!」

(司:今夜から、極めねぇとな…まずは、専門店で人形でも買うか?)

(総:テクでは、類に負けるとは思わねぇが、とにかく練習してみるか?バック専門のDVDを探してみるか)
(あ:まじか?バックを否定するわけじゃねえけど、あれって俺の膝も疲れるんだよな。もう少し、体力をつけるべきか?)


つ「じゃあ、類は既にすごいテクを持ってるんだ!ふふっ…そんなテクを体験したら、もう他の人じゃダメだね」

(司:なに? 俺じゃダメだと?)
(総:いや、類に負ける気はしねぇ)
(あ:バックは未完成だが、俺のテクも捨てたもんじゃねぇよ!)

桜「まあ、初めてでそこまでの快感を得られたんですから、もう他の殿方では物足りなくなるでしょうね」

(桜:こればっかりは、テクだけの問題ではありません。体の相性も含めて、花沢さんがぴったりだったんでしょう)


つ「ふふっ、それにね『俺のココは、牧野限定だから』って言ってくれて」

(桜:確かに、花沢さんは浮ついた噂もありませんし、『浮気の心配は要らない!牧野だけに勃つんだ!』と言いたかったんですね)

(司:ちょっとまて! 俺様のも牧野専用だぞ!)
(総:俺のも、お前を好きだと認識した時から、牧野専用だぜ?)
(あ:確かに、過去の俺は色んな女を相手にしたけど、今は牧野専用になってるんだぜ?)

そんな三人の後ろから、飄々とした声が聞こえる

類「お前ら、こんな所で何やってるの?」

そして、その先につくしの姿を見つけると、その表情が笑顔に変わる

(司:くっそ! この笑顔にやられたんだな)
(総:俺だって、キラースマイルっつう、とっておきの笑顔があるんだけどな)
(あ:笑顔なら負けねえんだけど、牧野限定じゃ無かったからなぁ)

類「牧野!」
つ「あっ、類!」

つくしは振り向き、類の姿を見てニッコリと笑う

類「牧野!昨日は疲れなかった?体、大丈夫?」

(司:何、余裕ぶっこいてんだよ!お前が疲れさせるようなことをしたんだろ!)


つ「全然!帰宅した後も、しばらく興奮してなかなか寝られなくて」

(総:そりゃ、初めてだしな!初めては、記憶に残るって言うし)

類「そう、それは良かった。俺も頑張った甲斐があったよ」

(あ:俺でも、牧野とベッドインできるものなら頑張るぞ!)

つ「まさか、あんなに上手いとは思わなくて。特にバックではドキドキしちゃって」
類「実は、かなり緊張していたんだ。手なんて小刻みに震えていたしさぁ」

(司:ふん! 勝ち誇った顔しやがって)
(総:あっ、もしかしてその手の震えが逆に気持ちよさを増幅させたんじゃ?)
(あ:なる程な! 余裕のなさが、逆に功を奏したって訳か)
(桜:手の振動が先輩のツボを刺激したのですね。だから初めてでも、快感を得られたのでしょう。バイオリンを弾れていましたし、繊細な指の動きを自然に身につけられているんですね。流石です)

ここで、やっと三人が声を出す

司「類!お前、俺様を出し抜いたな!」
総「そうだぜ!この前、俺達に釘を刺しただろ!」
あ「牧野に変な事をするな!ってさ。しかも牧野の前で、俺達がいつも盛ってるって感じでよぉ」

(桜:そんな事をおっしゃったんですか?まあ、道明寺さんは除外としても、西門さんと美作さんは、手が早そうですからね)
(類:こいつら、何を言ってるんだ?あっ、もしかして、何か勘違いしてるんじゃ?くすっ、じゃあ勘違いさせとこ!面白いし)

類「何の事? 意味が分からないんだけど、、」

類は、キョトンとした表情で三人を見る
それは、つくしも同じだ
その姿は、二人してとぼけようとしているように映り、三人のイライラが増す

司「お前、『牧野といるとすぐに勃つ!』と、言ったらしいな!」
類「たつ? あぁ、経つ…ね! 言ったよ? でも、それはお前らも同じだろ?」

(類:確かに、牧野といると時間がすぐに経つって言ったけど、なるほどな。『経つ』を『勃つ』と変換した訳だ)
(司:あぁ、勃つぜ? 隣にいるだけで、気分はそっちばかり…って、そんな事じゃなくてだな!)

総「牧野とやったんだろ!俺達には、『ソレばっかり考えているから、気をつけろ!』と、牧野に警戒心を持たせといてよぉ」
あ「お前だけには警戒心を持たねぇから、落としやすいよな!」

(類:くすっ、やっぱり誤解してる。 って事は、三条も? こいつらの頭ん中は、いつもそればっかりなのか?)


類「警戒心は、確かに無かったかな?だって、乗ってくれたし?ねっ、牧野?」
つ「うん」

(司:乗った? それって、類の上に?)
(総:騎乗位も経験したのか?)
(あ:どれだけやってんだよ!)
(桜:凄いですね。初体験でどれくらいの体位を経験されたのでしょうか?と言う事は、何時間交わられていたのでしょう?)

類「行った所で、意識を飛ばしてさ」

(類:公園で、俺が爆睡してしまったんだよな)
     
(司:イカセタ?意識を飛ばす?牧野が?)
(総:牧野は初体験だろ?それなのに、意識を飛ばす程の抱き方を?って事は、やはりバックを制する者は、テクも凄い!って事だな)
(あ:マジか? 普通は、痛いだけで終わるぜ?って、そう言えば、かなり上手くて、バックが素敵とか言ってなかったか?)
(桜:初めての先輩を、意識を飛ばすほどに抱いたのですか… 凄いテクをお持ちですね。一度お手合わせを…まあ、無理でしょうけど)

三人は、唖然とした顔をする
桜子は、ニヤリとした顔だ

類は、わざと小首を傾け、つくしの弱い天使の微笑みで告げる
類「また、一緒に行こうな!」

(司:イク? 類と一緒にイク? しかも、、また?って事は、何回イカセたんだ?)

(総:一度なら許す!でも、今後は断ってくれ!)
(あ:それって、類と付き合うという事か? 類に決めたのか?)

その類の行動に、つくしはポッと頬を染める
つ「うん! 行く! また行きたい!」

(司:嘘だろ? 牧野の口から、イキタイという言葉が出るなんて)

(総:信じられねぇ)
(あ:類を選んだんだな)
(桜:先輩、声が大きすぎです!まあ、初めてで、それほど良い体験をされたのでしたら、その虜になってもおかしくはないですが、そういう言葉はベッドの上で言う物です)

つ「今度は、梨狩り? ぶどう狩り? 行き先は、私が決めるね」

司「はっ?」
総「えっ?」
あ「はあ?」

三人は、呆けた声を出し、その三人を代弁するように桜子が声を出す

桜「先輩? どういう事ですか?」
つ「何が?」

桜「花沢さんと初体験されたんですよね?」
つ「うん。類の運転する車に乗ったのは初めてでね」

四人の頭の中には、『くるま』という単語がグルグルと回る
そして、一斉に声を出した

司、総、あ、桜「「「「 車〜〜〜 」」」」

つくしは、その四人をキョトンとした表情で見る

つ「そうだけど?さっきから話していたじゃない?」
桜「スムーズとか、バックが素敵とかはお聞きしましたけど?」

つ「そうだよ?他に何があるって言うの?車の運転がスムーズだし、バックもスイスイと一発で入れたよ、、、って、話したよね?」

そこまで言われると、四人は黙り込むしかない
まさか、エロい妄想を繰り広げていたとは、口が避けても言えない
しかも、司、総二郎、あきらに至っては、以前に『何時も盛っている』と、類に指摘され、恥をかいたばかりだ
それが、肯定されることだけは避けたい

桜「でっ、ですよねぇ。花沢さんの車の運転が素晴らしい!と言うことですよね。私も、花沢さんは、運転の素質があると思っていたんです」

(桜:先輩!主語が抜けていますよ!車の運転とは、一言もおっしゃいませんでした!とは言えませんから、黙っておきましょう)

桜子は、さっと自分の保身を図る
つくしから、軽蔑の眼差しを向けられる事程、辛く悲しい事はない

類「ありがとう! まさか三条からも絶賛されるとは思わなかったよ」
桜「前々から思っていた事ですから」

もちろん、類には全てが分かっている
そして、これで桜子が自分に付いた、、と、確信した

類は、残りの三人を見る
三人は、アイコンタクトで、必死に類に訴えかけている

(司:頼む! 牧野に変なことを吹き込まないでくれ)
(総:頼む! これ以上、エロのイメージを植え付けないでくれ)
(あ:頼む! 今日のデートは見逃すから)

類は、ニヤリと微笑んだあと、つくしに向かって、ニッコリと笑う

(((司・総・あ:出た! 必殺!天使の微笑みってやつだ!)))


類「牧野 今日は何限まで?」
つ「3限だけど?」

類「じゃあ、今日もドライブ行こうか? たまたま今日は、車を運転してきたんだ」
つ「うん。 今日はパパも夜勤だし、ママはパート先の人と食事会だし、進は修学旅行でいないから大丈夫だよ」

類「じゃ、夕食もどこかで食べようか?」
つ「うん、分かった」

類「じゃ、歩きながら打ち合わせしよ?もうすぐ講義の時間だろ?」
つ「あっ、もうそんな時間?じゃ、桜子、またね?三人もまた!」
と、四人に手を振り、類と共に歩き出した

(類 :昨日は散々なデートで、鳩の糞まみれになったけど、あれって俺に運(糞)が付いたって事かも?)

その二人の後ろ姿を見ながら、、
司「なあ、俺の頭がおかしいのか? 牧野の話を聞いてると、変な事ばかり想像してよぉ」
総「いや、それが普通だろ?」
あ「あいつの話し方が紛らわしいんだよ! なっ、桜子!」

そんな三人に対し、、
桜「あら?私は、車の運転の事だと思っていましたわ!あの先輩が、初めてを捧げたとしても、こんな所で話すはずがありませんもの」
と、シラを切る

そんな桜子に対し
(司:ほんとか?)
(総:ぜってぇ嘘だ!)
(あ:お前も、息を呑んで聞いていただろ!)
と思うが、これ以上何言えなかった

なぜなら桜子は既に類に付いている
機嫌を損ねると、もれなく自分達の不利になる事をつくしに言いふらす可能性があるからだ

三人は、「ふ〜」と、深いため息を吐くしかなかった
拍手ありがとうございます♪
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