最終話Sojiro

🌸Romance 最終話 チーム総二郎④ 河杜花






おかしい。
全くもっておかしい。

なんで結婚初夜だというのに、
花嫁であるつくしは爆睡中なんだ?!?


たしかに結婚式から三次会まで、まるで嵐のようなタイムスケジュールだった。
西門家の所縁ある神社で行われた挙式は、それはそれは絢爛豪華で絵巻物。
そんな中、つくしの白無垢姿は清楚さと艶かしさを同時に醸し出していて、幼馴染たちだけでなく、
式の参列者や偶然神社にお参りしていた観光客まで目をハート型に変えちまうほどだった。
本当ならさっさと追い出すところだが、一生に一度の晴れの舞台だからな。
今日だけは自慢の妻をお披露目してやったぜ。
俺たちの挙式は日本のみならず世界中に配信されたらしく、
各国の政財界・伝統芸能の世界からも祝福されたんだけど、「あのプリンセスは誰だ?!」って、
西門は各国からの問い合わせでパンク寸前だったらしい。
気持ちはわかるが、プリンセスなわけねぇじゃん!
俺の嫁だっつーの。
まあ、俺も他人のこと言えねぇわ。
だって、周りに人がいなかったら、この俺でさえ押し倒してしまうところだったし!

最後の最後でやっと三次会を幼馴染たちと、
つくしの親友となった滋・桜子・優紀ちゃんたちとで、ようやく落ち着いて飲むことができた。
気心しれた仲間と話すことができたからか、
そこで緊張のとけたつくしは弱いくせに、注がれるだけ酒を飲んじまった!
酔っ払って更に可愛くなったつくしを見て、
ここぞとばかりに幼馴染たちが言い寄りはじめたから、油断も隙もねぇ!

「つくし、今からでも俺のところへ来い!道明寺つくしって名前のほうが似合うぞ?」
残念ながら、もう西門つくしなんだよ!
とっくのとうに西門つくし!
知ってるクセに諦め悪りぃぞ司!
「なあ、妹たちにまき乃で作っていた料理を教えてやってくれよ。
なんなら東屋に泊まっていってもいいぜ?」
よし、お前の妹たちにはまき乃の味を取得した西門の料理人を派遣してやる。
どうしてもつくしが行くって言うならば、その時は俺も一緒に行くからな。
あきらんちの東屋なんかに一人で泊まりなんてさせるか!
「総二郎のスマホにスパイアプリいれたよ。浮気したら一発で離婚成立できるからね。
いつでも俺のところに来ていいからね?」
あのなぁ類。つくしは苦労してやっと手に入れた女だぞ?浮気なんかするか!
そのアプリ、お前のスマホに入れ返してやったぞ!
お前の行動は筒抜けだ!早速、つくしにラインするなよ!

あやうく怒りマックスでこいつらを西門邸出入り禁止を発動しそうになって、
つくしになだめられるという一幕まであった。
ガキみたいに繰り広げていた俺たちのやり取りを、
つくしは終始、ニコニコして笑って見ていた。
その笑顔がとても綺麗で慈悲深かったんだ・・・。

つくしの朗らかな笑顔をみていると、
カリカリ怒っている俺が子供じゃねぇかと思えてきてしまうほどに美しい。
惚れ直してしまうくらいだった。
それに・・・。
あの3人の気持ち、痛いほどわかっていたしな。
幼馴染たちが躰を張って、守った女だから・・・。
「つくしを大事にしろ」という、幼馴染たちの心からのメッセージであることも・・・。

わかってるぜ、司、類、あきら。
西門総二郎は人生をかけてつくしを愛し、愛し尽くすと誓う!



な
の
に
だ。




これからがお楽しみタイムって肝心なタイミングで、つくし爆睡。

マジか・・・。
・・・・仕方ねえよな。
つくしは慣れないことだらけだったんだ。
相当疲れていたに違いない。
・・・シャワーを浴びて、寝るか・・・。


シャワー浴びて寝ようかと準備をしていたら、つくしのスマホからアラームが鳴り出した。
すると、あんなに揺り起こしても起きなかったつくしが、すくっと起き上がり、アラームを消したのだ。
アラームを消すと、俺に気が付き、周りをキョロキョロし始めた。
「あ、あれ?みんなは?もう、帰ったの?」
さっきまで寝ていたとは思えないくらい、しっかりした口調だ。
「ああ、帰ったけど・・・、どうしたんだ?そのアラーム。」
俺の質問につくしは一瞬キョトンとした。しばらくじっとスマホを眺め、そして苦笑いをした。
「あっ。ごめん、うるさかったでしょう?
・・・これ、まき乃に仕込みにいく為の目覚ましアラームなんだけど・・・。
もういらないのに、なんか消せなくって・・・。貧乏性でしょ?」
そういうつくしはなんか儚げだった。

そうだ。お前はそういう女なんだ。
働き者で、なんでも力いっぱい頑張る女なんだ・・。
あんなに一生懸命に頑張ってきたから。
あそこには、思い出がたっぷりあるから。
まき乃は、きっと、ずっと、これからもつくしの心の拠り所となるんだろう・・・。
ならば・・・。

「無理に消さなくって、良いんじゃねえか?
だって、つくしはそうやって頑張ってきたんだろ?
心の支えだしな、あのまき乃は。」
つくしは俺をじっ見つめると、満面の笑みを浮かべた。

さっきまでは寝ようかと思っていたが、俺はすっかり目を覚ましてしまった。
どうやらつくしも、寝るつもりは無いらしい。
「ふふふっ。あっと言う間に終わったね。」
まだほろ酔い気味でほのかにピンク色に染まった頬のつくしは、
深夜だというのに全く疲れを感じさせないほど可愛いらしい。
やっと三次会もお開きとなったし、明日も早いからお互い寝た方がいいとは思うが、
もう少し二人きりの時間この瞬間を楽しみてぇな。
俺はつくしの手を引いてソファに座らせ、シャンパングラスを取り出した。

「つくし・・・、今日はお疲れさま。」
「総さんもお疲れ様でした。」
二人だけの乾杯をする。
つくしの隣に座ると、式に参列した男どもの心を鷲掴みしたその美しさに、
やはり俺は見惚れてしまった。
ほんのりと桃色となって甘い香りを放っているから、余計に始末が悪い。

やべ・・・。
ゴクリと喉を鳴らすほどの色っぽさだ。

「なあ、つくし…。こっちにもっと近づけよ。」
そう言いながら、返事もまたずにつくしの腰を引き寄せると、
ふわっとつくしの香りが、俺の鼻を刺激する。
「きゃっ!もう、シャンパンこぼしちゃうから!」
上目遣いで見上げるつくしの目はトロンとしていて色っぽい。

プツン。

何かが弾ける音が、俺の頭の中で鳴り響いた。
「じゃあこうしたら、もうこぼれやしないぜ?」
つくしの手からシャンパングラスを取ると、そのグラスに口をつけて咥内に流し込む。
グラスを置いた手でつくしの顎をくいっとあげ、つくしにキスをした。
唇が開いた一瞬の隙に、口に含んだシャンパンをつくしの咥内に流し込む。
「ふぅ………んっ。」
シャンパンの刺激なのか、アルコールとともに甘い昂りが躰をかけ巡った。
逃げるつくしの舌を捉え絡める。
こんな激しい大人のキスなんてしたことがないのか、
つくしは息をすることすら忘れているくらい、俺との濃厚なキスを受けていた。
震えながら、必死な様相で俺の服を掴んでいる、
口からキラリと糸が引くのが見え、つくしの上気した顔にメチャクチャ唆られてしまった。

再度、口にシャンパンを含めてつくしの口へ流し込みながら、
ドレスのジッパーをすっとおろした。
つくしをソファの上に押し倒すと、上半身を覆っていたドレスが綺麗に脱げた。
「あ、あ、あのっ!」
「・・・・・・ん?」
甘い、甘い、つくしの汗と香り。
吸い寄せられたかの様に首筋に唇を這わていると、素っ頓狂な声をつくしが出した。
「あたし・・・その・・・・は・・・初めてでっ!そっ、その・・・。」
つくしは顔を真っ赤にさせると、みるみる全身を真紅に染めていった。
必死に呼吸を整えようとする姿は、なんとも初々しくて可愛らしかった。

別にそんな事報告しなくても・・・。
・・・いや、嬉しい!嬉しいぞ!!
俺と出会う為に、大事に守ってきたって事だろ?
今までそんな事を気にしたことなんかなかったが、震えながら頑張って報告してくれたつくしが、
愛おしくてたまらく可愛いかった。
「・・・つくし、ありがとう。メチャクチャ嬉しい。メチャクチャ可愛い・・・。
俺に・・・、委ねてくれるか・・・?」
コクンと頷いたつくしのぷるっとしたさくらんぼのような紅い唇に優しくキスを落とすと、
つくしを抱きかかえてベットに向かった。
つくしはうっとりした顔をして、なんとも艶めかしい。

ぱふんとつくしをベッド降ろしてドレスを脱がした。
あられもない下着姿一枚となったつくしは、モジモジして恥ずかしそうだった。
つくしの白くて陶器のような肌をゆるりと撫でると、くしゃっとした顔で恥ずかしそうに俺を見上げた。
指をすぅっと首から鎖骨へとなぞらせ、柔らかなバストを包む。
初心なつくしに合わせて優しいキスを交わしていたが、それでは満足出来なくなってしまった。
深いキスでつくしの咥内を蹂躙する。
つくしは俺から与えられる快楽によって躰が浮き上がるような浮遊感を感じるのか、
シーツを握りしめないとどうにかなりそうなのか、
躰を仰け反らして快楽を味わっていた。
そんな仕草が男を煽っているとは、露程にも思っていないのだろう。

やべえな・・・。やばいスイッチが入ってしまった。
つくしを無茶苦茶にしてしまいたい。

耳、首筋、胸元へと音を立てながらキスをしていき、
ツンと立ち上がっている先端を、ちゅっと音を出して口に含めた。
そのまま嬲り続け責めていると、我慢が出来なくなってきたのか、
つくしは可愛い声で啼き始めた。
「総・・・はぁぁ・・・んっ!ふぅっ・・んっ・・・。」
もう片方の手で、もう一つの先端を指で挟み翻弄している。

ほら、喘げよ。
淫らになれよ。

「んんっ・・・。あっ・・・!あっ・・・!」
舌で責められて舐められただけなのに、全身を真っ赤に染めている。
つくしの躰は感じやすいらしく、俺好みだ。

白いキャンパスのような無垢な躰を赤く染めあげてやると、
この女は俺のものだと所有の証を刻んでやりたくなった。
胸元に桜が舞うような印、着物を着てギリギリ見えるかどうかのラインに紅い印。
背中に無数のキスを落としながら両乳を揉むと、つくしは可愛いく啼く。
ああ、堪らない。

かろうじて最後の一枚となっていた、もう下着として役に立たなくなったものを脱がす。
すると、羞恥心が残っていたのか、つくしが脚を閉じた。
本当に可愛いな、無駄な抵抗なのに。
ついつい苛めたくなるだけだって。

つくしの足が閉じられたのでと、臍のあたりから舌を滑らし、
ツンと立ち上がっていた先端を舐め上げた。
「ひゃぁっん!」
甘い刺激につくしの脚が緩んだ瞬間、内股をくいっと広げ、すかさず潤んだ蜜壺に指を這わせた。
誰にも触られた事のない秘所に、俺の指が侵入する。
「・・・あっ!!」
さすがにつくしの中は熱をはらんでいて狭い。
きつく締められている中を、ゆっくり、ゆっくりと奥に押し進めながら掻き回してみた。
敏感過ぎるつくしの中は正直で、たっぷりと蜜を溢れさせていた。
淫靡な香りを放つ蜜壺にキスをすると、イヤイヤと腰を振り、俺から逃れようとする。
ひくひくしている箇所に舌を這わすと、つくしは悲鳴の様な啼き声を発した。
蜜を丁寧に舐め上げ、舌で丹念に掻き回す。観念したつくしは、もう抵抗しない。

全てを脱ぎ捨て、自身を蜜壷にあてがった。
つくしの内股を開いて腰を落とすと、充分に濡れているのに熱くてとても狭い。
侵入を拒んでいるのに、入口は準備万端というギャップに、優しくなんて到底無理だと思った。
でもな、初めてだしな・・・。
「・・・・っ!い、いた・・・いっ!」
「つくし・・・、力抜け。そう、ゆっくりいくから・・・。」
つくしの躰に覆い被さり、奥壁へと押し進める。
締め付ける圧に逆らいながら、暴れてしまいたくなる欲望と闘う。
こんなこと、初めてだ。

つくしの中に全てを埋め込む。
痛さに耐えて泣き顔になっているつくしに、繋がったままキスをした。
少しでも痛さを感じないように。
俺を受け入れてくれてありがとう・・・と。

間接照明に照らされながら、俺たちは交わっている。ゆっくりと腰を動かし抽送すると、
動きに合わせてつくしの中が蠢き始めた。奥へ奥へと誘われると、あまりの気持ちよさに、
もう我慢できなくなっていた。
「やべえな・・・、つくしの中、気持ち良すぎ・・・。」
子宮口をグイグイと突くと、もう止まらなかった。
肌と肌がぶつかる音と、つくしの蜜がたてる水音と、つくしの甘い声が部屋に響きわたって
ハーモニーを奏でている。

「はぁ・・・っ!・・・っ、そっ、総、総!」
つくしが俺を呼ぶ。その声が可愛いすぎて、意地悪をしたくなった。
「俺の名前を呼べよ・・・・。総じゃなくって、総二郎って呼べよ。」
どうしてもつくしの口から自分の名前を言わせたくて、抽送するスピードを上げていった。
組み敷かれているつくしが俺の背中に手をまわす。切ない喘ぎ声が、吐息まじりに聞こえる。

ほら、言えよ。
俺の名前をその甘い声で喘ぎながら言えよ。
俺の名前を口ずさみながらイケよ。

「・・・・・総二郎・・・・・。」
「なに・・・?きこえねぇ・・・。」
「・・・・あんっ・・・あ!そう・・・ああ!そうじ・・ろ・・・。」
「くくっ。めっちゃ・・・可愛いやつ。ほら、もう我慢するな・・・。」
ポキッとおれそうな細い腰を掴み、激しく腰を打ちつける。
恍愡した顔で髪を振り乱し、快楽を貪るつくしは、もっともっとと俺のをキツくしめあげる。
腰を突き上げたまま奥壁を貫くと、つくしは一瞬震え、仰け反ってからイッてしまった。
いった直後のつくしの中は熱くてかなりキツイ。
俺は弾かれるように、熱くて白い飛沫を奥壁へと注いだ。


気がつくと朝となっていた。
隣にいたはずのつくしがいない。
ベッドルームから出ると、つくしはふんふん鼻歌まじりにシャワー浴びに行こうと
バスルームに足を運んでいた。
つくしを追いかけ、浴室の扉を閉めた。
「えっ?!な、何で?」
シーツに躰をくるんだだけのつくしは、慌てて床にしゃがみ、
ぎゃっ!と変な声をだして反対側に座り込んでしまった。
「ちょっと!総さん!なんで何もつけてないのよ!
線が細そうに見えるのに、意外とがっしりと躰を鍛えているんだから!」
俺の下半身をしっかり見たはずなのに、頓珍漢な事を言って怒ってるのがよくわかんねぇが、
とりあえず恥ずかしいって事らしい。
「何言ってんだよ、夜はさんざん・・・。」
「あわわわ~!総さんったら、どスケベなんだから!」
俺の声を遮って、なかった事にしようとしている。
ん?今、総さんって言ったか?
名前で呼べって言ったのに・・・。
一晩であっさり戻しやがった。
ふ~~~ん。
さては意地でも呼ばない気だな?
・・・よし、いいアイデアが浮かんだぞ。
「なあ?一緒に入ろうぜ、つくし。
夫婦となって初めての共同作業ってやつの一つに、躰の流し合いって良くねえ?」

はあ?って顔で俺を見上げる。
また、俺の下半身を見て懲りずにぎゃっと、手で顔を隠した。
「なっ、なっ、なっ、何が躰の流し合いよ?エロ門!」
「ふっ。そのエロ門につくしも仲間入りだ!
しかも総二郎って名前で呼べって言ったのに、もう戻しただろ?」
「えっ?!・・・だって、それはあの時限定じゃぁ・・・!」
よっしゃ、引っ掛かった。
俺がにっこりと笑ったのを見て、つくしが青ざめている。
「じゃっ、バスルームでもう一度名前の呼び方の練習な?」
「えっえっえっ?!なんで?おかしい!全くもっておかし~よ~~!」


この後、逃げようとするつくしを引っ張り込み、第2ラウンドをこなした後、二人して爆睡。
気がついたら夕方までスイートに滞在していた。
チェックアウトして西門に戻るまでの間、バスルームの件についてぶつくさ怒っていたけど・・・、
ごめんと謝ったら笑って許してくれた。
あれ以降、つくしは二人だけのときは必ず総二郎って呼ぶようになったんだ。


一年後。


つくしはもうすぐ母親となる。
まだ性別なんかわかんねぇのに、親父とお袋は大喜び。
もうお宮参りの着物を買ってしまった。
あんなに静かだったこの屋敷が、つくしを中心に毎日笑いの渦。
いつの間にやら西門の太陽となり、福の神となっていった。

まき乃で出逢って。
たくさんの困難にぶつかって。
俺たちは運命に導かれて結ばれた。

きっとこれからも俺たちは賑やかに
そして笑い合っていくんだろう。
共に白髪が生えるまで・・・。
拍手ありがとうございます♪
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