PSYCHO-PASS

2周年記念『PSYCHO-PASS(サイコパス)』前編

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2nd seasonに足をお運びいただき、ありがとうございます。
駄文作者の星香です。

有り難いことに拙宅2nd seasonも本日で無事、2周年を迎えることができました(^^)♪
これもひとえに、お越し下さる皆様のお陰です。
ありがとうございます。<(_ _)>
ささやかですが、皆様にお礼として、ひとつお話をご用意致しました。

が…やはりここはイレギュラー中のイレギュラーの2nd season。
お話もはやり、イレギュラーなものとなります。

今回のお話『PSYCHO-PASS(サイコパス)』は2012年深夜アニメとして放映されており、2019年には劇場版も放映される人気アニメ『PSYCHO-PASS(サイコパス)』の設定をモチーフにしたクロスジャンルものです。
※Wikipediaにとびます。貼付けに問題がある場合には撤去致しますので、ご連絡下さい。

ですが、話の内容はアニメと異なります。
『PSYCHO-PASS』の世界感イメージを損なわれる恐れがございます。
また、内容的にV指定ではないかな…? と思われる描写もございます。
閲覧にはご注意下さい。

予定では前後編。後編は本日22時UPを予定致しております。
…実は現在進行形。間に合うかな…(^^;)
……もしかしたら3話になってしまうかも(><)

前置きが長くなりました。
まずは前編。お楽しみ下さいませ…<(_ _)>








「本日付で公安局刑事課一係に配属されました。牧野つくしです」

つくしが刑事課課長の西田に敬礼をする。

「牧野監視官、貴女のことは伺っています。警察学校始まって以来の成績で卒業したとか。期待しています」
「恐れ入ります。ご期待に添えるよう、尽力致します」

模範的な45度の礼をし、部屋を出る。
そんなつくしの後ろ姿を見ながら、西田はそっとため息をついた。

「…今度はどのくらい持ちますかね…。“F4のお守り”は…」



2112年、日本。
20世紀後半より増加した凶悪犯罪。それは21世紀に入っても増加の一途を辿った。
巧妙な手口、犯罪の残忍性、事件未解決の増加に政府はひとつの対策を講じた。

それが、“シビュラシステム”
人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測し、それを数値化する機能。

通称、“PSYCHO-PASSサイコパス”と呼ばれるこのシステムが導入された後、人々は有害なストレスから解放された“理想的な人生”を送るため、その数値を指標として生きていた。

そのなかで最も重要視されるのは“犯罪係数”。この数値を計測することにより、犯罪が起こる前にその防止をしてしまおうというもの。
そのためこの数値が一定の指数を越えれば、例え犯罪を犯していなくても“潜在犯”として“勾留”、場合によっては“排除”もされてしまう。

つくしが今回配属されたのはその潜在犯を取り締まる公安局刑事課。
そこで実際に勾留等を行う“執行官”を管理・指揮するエリート、“監視官”としてこの一係に着任した。


…とはいえ、当のつくしに『自分はエリートだ』等とという自覚はない。

善良だがどの職業も“不適合”と診断された両親を養うため、義務教育を終えたら直ぐに働きに出る予定であった。
だが元々の成績に加え、PSYCHO-PASSが定期的に行う“サイコパス検診”が常にクリアカラーであることから、上への進学を打診されたのだ。
結果それを受け、学費がすべて返金不要となる警察学校を選択し、現在に至る。

つくしにしてみれば、成り行き任せ。利点としては警察官になったことによって両親がその寮の管理人として雇って貰えたことと、同世代に比べ破格と言われる公安局の給与により、弟、進の進路が安定したことくらいだろう。急にエリート等と言われても、脇がもぞもぞとこそばゆいくらいだ。

「そう、働かざる者、食うべからず! なのよ」

“一係”と書かれたドアの前で呟く。
そこが別名、“地獄の入口・一丁目”と呼ばれていることなど、このときのつくしは知る由もなかった。



「失礼しま…」

す、と言い掛けたつくしの言葉が止まる。
中にあるのは机と椅子、それにコンピュータ端末。そう、通常のオフィスにでもあるもの。
…などではなかった。

『高級ホテルですか?』と尋ねたくなるような調度品の数々。
座り心地の良さそうなソファにテーブル。一係に在籍するのは監視官であるつくしの他は、同じ監視官が1名と執行官4名の6名だけの筈。なのに、6人が作業するためには無駄な程の広さ。これを一般市民が知れば『税金の無駄遣い』と言われることは間違いない程、過度に華美な場所。
思わず、あんぐりと口を開ける。

「…ん…? お客さん…?」「いらっしゃい」

呆然とするつくしの姿を見るなり、愛想を振りまく二人の男。
一人は艶やかな黒髪、もう一人は緩やかなウェーブヘアで、二人ともつくしより顔ひとつ分以上背が高い。おまけにどちらも美形ときている。つくしも一瞬、自分の立場を忘れ、二人の姿に見入ってしまった。
が、次の瞬間、ここに来た理由を思い出す。

「本日付けて一係に着任致しました、牧野つくしです。
大河原監視官でいらっしゃいますか?」

ぴしっと敬礼をしたつくしに、二人が一瞬呆けた表情を見せる。
が、それも一瞬のこと。
次の瞬間には二人して笑い出した。

「…あの……」

それはつくしが声を掛けても止まらない。

「あのっ!」
「…ああ、ごめんごめん」「今度は随分可愛らしいのが来たなって思ってさ」
「可愛らしいっ!?」

憤慨するつくしを余所に、黒髪の男の方が「滋、お客さんだぞー」と声を掛ける。

「あのっ! 私、お客さんなんかじゃ…」「なーに、ニッシー、あきら。何騒いでんの? …あら?」

奥から出て来たのは女性。
つくしとそう年が変わらないように思えるが、容姿やスタイルはつくしよりかなりいい。
が、それより気になったのは、その女性が手にしているもの。
彼女が持っていたものは、マイセンの茶器。つくしに近付いて来る毎に、紅茶の良い香りも近付いて来る。どう考えても中に入っているのは、高級茶葉のようだ。
仮にもここは警察署内の筈。備品及び支給品…と言うには少々、否、かなり無理がある。

「滋、新しく来た監視官だってさ」
「あー。そういえば来るのって今日だったっけ。ごめん、忘れてた-」

しれっと謝りながらテーブルに茶器を置くと、来い来いとつくしを招き入れる。

「あ…の…?」
「あっ、私、大河原滋。宜しくね」

にこりと笑いつくしに手を差し出す。

「え…女性…?」
「…ああ、よく間違われるんだよね」

何でもないことのようにケタケタと笑いながら、側に立つ2人が執行官である総二郎とあきらであることを告げた。

「あともう2人いるんだけど…。何処に行ったのかな…?」
「えっと…その…」
「ああ、うちは基本、下の名前かあだ名で呼んでいるんだ。ってことで、私のことは『滋』って呼んでね。つくし」
「…は…はぁ…」

一方のつくしは二度三度と驚く。
先ずは監視官がつくしと同じ女性であったこと。
勿論、監視官に男女の区別はない。だが先程課長から、もう一人の監視官の名を“大河原滋”と聞き、てっきり男だと思っていたのだ。
更には執行官の紹介の仕方。
立場として監視官が上司になるわけだから呼び捨てなのはいいとしても、だからといってファーストネームやニックネームで呼ぶのもどうよと考えてしまう。

「お…今回の監視官は女かぁ…」
「ちょっと色気が足りないけどな。まぁ宜しくな」

にこにこと笑顔を振りまき、当然のようにつくしの肩や腰を引き寄せる。
ここがホストクラブであれば全く違和感のない、総二郎とあきらの行動につくしはワタワタと手を振り回す。

「ちょ…ちょっとぉ…!」
「お、今時これくらいじゃ、中学生だって驚かないぞ」
「随分、初心なんだな。つくしチャン」
「つ…つくし…チャン!?」

-なんだここは!?

つくしが批判の声を上げようとしたとき、部屋にサイレンの音が鳴り響く。
それと同時に届く無機質なアナウンス。

『東京、丸の内ミッドタウンで潜在犯1名を発見。現場への出動を要請する』

「なんだぁ…」
「つくしチャン、着任早々災難だねぇ…」
「折角、お茶しようと思ったのに…。あっ、つくし、行くよ」

口調はのんびりだが、途端に三人の目の色が変わる。
つくしは唖然としつつも気持ちを切り替え、「はい」と答えた。

「ところで、司とルイルイは?」
「……何だよ、風呂くらいゆっくり入らせろよな……」

出動要請のアナウンスの鳴り響く中、ぶつぶつと文句を言いタオルで頭を拭きながら一人の男が扉から出て来た。
こちらも総二郎やあきらと同じくらい長身の美青年だ。

「あっ、司。いた! 出動だよ! ルイルイは? 一緒じゃないの?」
「…わーってるって…。類ならそこに居るだろ。
おい、起きろ。類」

司と呼ばれた青年がソファを指差す。
つくしの居る位置からは死角になっているからよく判らなかったが、どうやらそこに人が寝ていたらしい。もそりと影が動き、茶色い髪の毛が見えた。

「出動だとさ」「行くぞ」「…………」

無言のまま立ち上がった青年が、くるりとこちらを向く。
その顔はやはり秀逸で、そして今まで見たことも無いほどに美しい眼を持っていた。




拍手ありがとうございます♪
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Comments 4

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2018/06/12 (Tue) 12:06 | EDIT | REPLY |   

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2018/06/12 (Tue) 19:09 | EDIT | REPLY |   
星香

星香  

鍵コメ「ま」様

ご訪問&コメント、ありがとうございます♪

お蔭さまで無事2周年を迎えることができました。
ありがとうございます。<(_ _)>

本当に…なんで類つくじゃないのでしょうね…?
類スキー、共通の謎です。

京都は色々な発見があって楽しかったですよ(^^)
「ま」さまも楽しんで来て下さい。
類くん家に行かれるときは、休館日にご注意くださいませ…(^^;)

お付き合い、ありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します<(_ _)>

2018/06/13 (Wed) 11:37 | EDIT | REPLY |   
星香

星香  

鍵コメ「三日」様

ご訪問&コメント、ありがとうございます♪

お蔭さまで無事2周年を迎えることができました。
ありがとうございます。<(_ _)>

1stに引き続きお越し下さり嬉しいです。
PSYCHO-PASS、アニメは本当面白いので…
その世界観を壊さなければいいなぁ…と思いながら書いております。
思ったより長くなりましたが、今日はちゃんと終わります(^^;)

お付き合い、ありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します<(_ _)>

2018/06/13 (Wed) 11:39 | EDIT | REPLY |   

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